Sabi ”Glued on Thin Memories” is Now Available.

Sabi 「Glued on Thin Memories」
Phaseworks / CD / PWCD-101 / ¥1,980(税込)

2010年7月29日に英BoltfishよりリリースしたTaro Peter LittleことSabiの初フル・アルバム。「神の錬金術」「エレクトロニカによる完璧なアルバム」など、Boltfishからリリースされた作品の中で、群を抜いて好評価を受けている彼の作品を、数量限定(再入荷予定なし)国内盤でリリースいたしました。

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About

Taro Peter LittleことSabiの楽曲を聴いたとき、最初の一音で他とは違う何かを感じた。秘密めいたタイトルと詩情豊かなメロディ、馴染みのない街での喧騒を思わせるアコースティックな質感に、パーソナルな思いを綴った言わばシンガー・ソングライター的な作品であると初めて聴いたときは感じたが、本人によれば私情は込めず、ただただ音として捉えているとのこと。本作がメランコリックでエモーショナルに響くのは純粋に作曲者としての技量に因るものなのだ。そして情緒豊かながらも下世話なBGMに成り下がらないのは、誰も聴いたことのないサウンドを追求するよう心がけているという実験精神の賜物。この古典的/実験的な感覚の両立には、氏が好むAlfred SchnittkeやBernd Alois Zimmermannといった伝統と前衛の狭間で揺れた作曲者たちの姿が浮かぶ。穏やかなようでいて、細部が非常に攻撃的なところはEric Satieの小曲群に通じる無邪気な悪意というか、シリアスなだけでないシニカルさが伺えて痛快だ。アナログ感たっぷりのアトモスフェリックなアンビエント・パートは実に味わい深く、いつまでも乗っていたい列車のよう。途中氏がリミックスを手がけたLeon Somovの楽曲を挟んでいることも良いアクセントとなり、聴くたびに発見のある絵画的なアルバムに仕上がっている。

久保田 千史著 ライナーノーツより一部抜粋

Biography

Sabi a.k.a. Taro Peter Little
http://taropeterlittle.com
http://sabii.com

Sabi a.k.a. Taro Peter Little
2000年代初頭より、Hydrogen Dukebox、Merck等のエレクトロニカ系の有名レーベルに楽曲提供。2008年にPhaseworksよりリリースされたKettel、Richard Devineらのリミックスを収録した、Kiyoとのスプリットアルバム「71:36」は日米のiTunesにて、ベスト輸入盤や、ベストニューアーティスト等に選出。また、「71:36」は新設予定のMille Plateauxのサブレーベルから、第一弾のリリースとして再発も決定している。ライブなどでは、Autechre, MiraCalix, Juan Atkins, Claude Youngなどと共演。
東京藝術大学大学院音楽研究科在。

Track List

   Title Duration
01 Halfspine 07:36
02 Three Blind Queens in Cyan 04:32
03 Battle for The Gentle Ruins 02:06
04 Screaming Bulb 10:19
05 Mano (Sabi Remix) 05:03
06 Glued on Thin Memories 01:42
07 Signals Left 03:17
08 Steum 01:12
09 Uki 4_1 04:35
10 Burning on A Tiny Black Lake 01:56
11 Melting Antennas 03:02
12 Music for Stones + Dore Cigales 14:09
13 I L V III 01:48
14 Mote Diver 04:33
15 Suspended Monks, Blurred Bolt 03:00

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Comments

Ametsub
from nothings666
Merckのコンピで出会ってから、追いかけてきたアーティストです。本作もIDMやAmbientを基軸とした、 変わらない彼の世界観に安心して身を委ねられ、無機質の中にも躍動感があり、得たいの知れない生物が 深い色の中を駆け巡る光景のようです。近年では減ってきているこの類の音を、僕は信じたいと思います。
Jemapur
from Lakho / Phaseworks / W+K Tokyo Lab
彼是10年近い付き合いになりますが、これが出るのを待ってました。静かに、そしてスリリングに展開していく 透明なサウンドスケープ。丁寧に削り出された音の彫刻は、最早セラピー。いいくすりです。
久保田 千史
このアルバムは、sabiというアーティストの一部分であると同時に、現代の音楽のあり方、楽しみ方の一例を、 最良のシェイプで切り取って見せてくれているように感じる。そして、現在では死語となりつつある“IDM”や、 便利に使われ過ぎて怪しい“エレクトロニカ”といったタームが、あらゆる分野にエレクトロニクスの息がかかった 現在では、それらは何の意味も成さない代物であると気付かせてくれる。